留学報告会
3研の学生が短期留学して,その報告会に参加させていただいたので,そこで受けた刺激を綴ろうと思います.
全体の感想は,留学して研究ばかりしているのかと思っていたが,意外と観光などしている.(笑) 半分くらい現地の生活や,観光地,食べ物のお話で,私はあまり観光など興味はないので退屈でしたが,優秀な人のお話をきけて楽しかったです.
まず,すごいと思ったのが,学部3年生の終わりに3週間研究しに行った方.あと2年ちょっとで,そんな段階にまでいけるのかなぁと不安.pythonを使っていろいろ計算しているそう.難しいことはわかりません...プログラミングもしなければ.
また,見せていただいた研究に,線形代数がでてきて,線形代数大事というお気持ちになりました.
一人,博士課程の方がいらっしゃって,その方はスペインの大学と共同研究しているらしい.その方の理論計算によって得たデータと,スペインでしていた理論モデルが一致したという.異なるアプローチで同じような結果がでて,共同研究がスタートするのは非常に興味深かった.今はT大の実験グループと3大学で共同研究をしているらしい.
私は特に行きたいという思いはないのだが,自分のやりたいことと海外の方がやっていることが一致することは十分あり得る.留学ということも視野に入れて,今はひたすら教科書を読んで,周りの人とディスカッションをしていきたい.
初めて生やしたゼミ
大学に入り,先輩と出会い,ゼミを知り,一年生で力学のゼミをやろうと決意した.やるなら早いほうがいい.いくら私がくるくるパーだからといって何も考えずそう思ったわけではない.
第一の理由は,同期の物理に対するモチベーションの維持である.
物理学科には物理をやりたくて入学したはずである(そうとは限らない大学であることはヒミツ).ならば,入学した当初ならモチベーションは非常に高いはずである.しかしなぜドロップアウトする人が多くなるのか.最初の壁は,物理学科に入ったのに物理の授業がほとんどないことだと考えた.どうしても数学を知らないことには物理をできないのでカリキュラム上,仕方ないことであるが,やりたいことができないのは苦痛だろう.自分でやればいいのだが高校まで,プロに丁寧に丁寧に教わってきた私たちにとって大学の本をいきなり自分で読むのは少しハードルが高いだろう.さらに,数学をやるといっても,授業を行う先生が授業のプロでないのである.このギャップにやられるのは非常にもったいない.
第二に,同期に議論できる人が欲しかったからである.ゼミという勉強法をせっかく知ったのに同学科にゼミをできる人がいないのはさみしい.そもそも,私が浪人ではなく,地方大に行くことを選択したのは,もしかすると同じ学科にとてもできる人が1人や2人いるかもしれないという期待からである.ゼミをやることで見つかるかもしれない.
この二点を目標に学科のLINEグループで声をかけ10名ほどから連絡があった.これは予想以上に多い.ゼミの教科書は基幹講座物理学の力学に決めた.これは基礎的な内容と発展的な例がわけられていたので,この基礎部分をやることで大学物理にふれ,ゼミのやり方を練習できると考えたからである.
物理のモチベーションを保つこと,ゼミのやり方を練習すること,この二点を目標にゼミをはじめ二か月がたった.班の分け方,メンバーが次々と抜けるなど苦労もあったが,今は3人×2班と先輩を交え,活動は続いている.私の班はみんなとても理解がよく想像以上にハイペースで進んでいるのでこれが終わり次第,各々が興味のある本のゼミを開いてくれれば理想である.
とりあえず,まず私がすべきことはこのゼミを責任をもって終わらせることである.
大学での勉強/ゼミとの出会い
大学では講義が分かりにくい場合が多く,内容は非常に難しくなる.だから,勉強は自分でしなければならず,本を読み,式を追って分からなくなったら戻ってを辛抱強く繰り返すものである.このことが,過保護といってもよいほど学校や塾に指導されてきた新大学生にとって,一番のギャップであるように思うが,幸運なことに私は高校生のころからこのような意識はあった.というのも東進衛星予備校で苑田先生のハイレベル物理を真剣に受講し,大学の勉強というものに少し触れることができたからだ.
私は地方大学に進学することになった.ある程度難関の大学ですら,4年間の大学生活を遊んですごすことが多いということを聞いていたので,勉強できる環境でないことは覚悟していた.しかし,私の大学入試制度は特殊で,偏差値が非常に低い大学でありながら異常なほどに二次配点がたかく,旧帝落ちで学習意欲が高い人がもしかしたらいるのではないかという淡い期待は抱いていたのも事実だ.
私のこの考えは良い形で裏切られることになった.入学して数日でTwitterで先輩から理学部を案内してあげようというお誘いを受けた.私はSNSで知り合った人と実際会うのにためらいはあったが,チャンスであると判断し案内してもらうことにした.この出会いが私の大学生活の中で重要であったことには間違いないだろう.ここで出会った先輩方には非常によくしていただき,線形代数入門(斎藤正彦著)のゼミに参加させていただくことになった.
これが私がゼミという勉強方法を知るきっかけとなった出会いであった.ゼミでは一冊の本を少人数のグループで読み,順番に担当を決め,講義形式で発表する.この予習は大変なものであるが,人に伝えるほど読みこむことで深く理解できる.また,発表することで理解不足に気づけたり,多くを学べるのは発表者だけでなく,聞き手もわからないところや論理の飛躍があれば積極的に発言することで,一人ではなかなか到達できない理解に至ることができる.
また,物理数学序論の授業の担当教員の先生が授業でゼミを勧めてくださり,同学科の数名がそれに非常に興味を示したことから,自分でもゼミをつくることを決意した.各ゼミの詳細はまた別の記事で.
現在聴講も含めると4つのゼミに参加している.ゼミ大好き人間となってしまったのである.そして先日,先輩方との相談の元,自主ゼミサークルを発足させた.ゆっくり,しかし一歩ずつ確実にゼミの文化をつくっていきたい.
初めての物理実験と実験レポート\現時点での実験に対する思い
れぽーよ,ぽよぽよ~.
れぽーよちゃん,一週間可愛がってあげましたよ.
物理学入門の授業で私はフランクヘルツの実験を行いました.この実験は電圧を小刻みに上げ,そのたびに電流計を読むという単純作業かつ細かい作業が続く,非常に私にとって苦痛な実験でした.,3時間をいっぱい使って実験は終わりました.しかし,実験といえど物理ですから,途中に気づきなどがあり面白いこともありました.
その実験レポートの提出は一週間後.私は土日でほとんど書き終えていましたが,周りは提出期限いっぱいまで悩んでいるグループもありました.
レポートは授業内で提出で,その前にグループのメンバーと見せ合う時間がありました.自分の中ではしっかりと考察したつもりでも,気づかなければいけないことに気づけていなかったり,反省点はたくさんあります.またそのあとに,担当教員の先生から誤差の扱いなどについて,講義がありましたがこれが非常に面白かったです.
私はずっと実験が嫌いだと言い続けていますが,レポートの作成や講義などを聞いて,実験で嫌いなのは作業で,データを考察したり定量的に評価したりすることは苦ではないし,面白いと感じました.
私の今の興味は理論にあります.それが現実に適用できるか否かにかかわらず,理論を知り,理解することが好きです.この興味はいつか変わるのでしょうかね?
ブログをはじめました
おはようございます.地方大学の理学部物理学科で物理を学んでいます,B1でございます.
さて,このブログでは勉強の進捗などをまとめていこうと思う.といっても,このワタクシが大真面目にきっちり投稿できるわけはないのである.もちろん気が向いたときに,好きなことをのほほ~んと書くことにする.
最初の投稿なのでブログを始めるに至った経緯を書いておこう.
私は大学受験に失敗した.病気になった.センター試験で絶対に滑り止まるはずだった大学に落ちた.模試で一度も書いたことのない大学を受験することになった.センターの2か月ぐらい前からほとんど勉強せずに受かった大学である.もちろん期待していなかった.
しかし今,私は最高に楽しい大学生活を送っている.毎日好きなことを勉強して,大好きな理学部棟に遅くまで残って,議論したりしている.このような生活ができている理由は,優秀な先輩と教育熱心な先生の出会いである.入学直後にTwitterでFFになった2人の先輩に理学部を案内してもらった.この出会いで,ゼミという仕組みを知った.先輩方がやっていた線形代数のゼミに飛び込み,自分でも力学のゼミを作った.
助言教員の先生にはコンピュータのことやLaTeXを教えてもらったり,B1でありながらご飯をごちそうになったりした.ゼミにもとても協力的だし,LaTeXをがんばって線形代数の授業レポートを書いてみせてほめてもらえた.
ゼミを一緒にやっている同期も非常に頑張り屋で,夜遅くまで勉強していたり,バイトやサークルと両立していたり,一緒に議論してくれたりする.
このような出会いはなかなかまれなものであると自覚はしている.私は今,本当に恵まれた環境にいる.感謝を忘れず,日々勉強に励みたい.